いまはなき香港の魔窟

九龍城砦は一度でいいから行ってみたい場所として以前から考えていたのですが、現在では取り壊されてしまいもう見ることはできませんし、何より新型コロナウイルスの感染拡大に伴い海外への渡航が容易ではなくなり本当にストレスがたまります。
いまはなき香港の魔窟は1950年代から香港に大量に流入した意味によって作り上げられた物で12階建てのビルをまるごとスラム街とした非常に特殊な場所です。

非常に狭い区画内でその中に33000人もの人々が暮らしていたそうです。
特に人口の多かった時期には現在のニューヨークと比較しても119倍も人口密度が高かったそうです。
そのような場所ですから犯罪は日常茶飯時で衛生状態も悪かったそうですが、それでいて九龍城砦は自立性が極めて高かったそうです。

犯罪が少なく衛生状態も良い場所であっても自律性が低いところはたくさんありますが、その正反対でありながら自立性の高いところもあるというのはとても興味深いです。